ちちぷい動画の代わりは?MyFansでAI不可の移行先比較

公開: 2026年6月10日 / 更新: 2026年6月10日

「ちちぷいで画像は投稿できるけれど、動画が出せない」「MyFansでファンクラブを運営したいのに、AI作品が出せない」——こうした悩みを抱えるAIクリエイターは少なくないと考えられます。2026年6月時点の公開情報では、ちちぷいは動画配信に非対応、MyFansは2025年1月頃の規約改定以降、AI生成コンテンツの投稿を認めない方針と報告されています。本記事では、この2つの困りごとを起点に、目的別(動画を売りたい・ファンクラブを運営したい・成人向けOKが必要)の移行先候補を、各社の公式ヘルプ・告知など公開情報ベースで比較します。各社の条件は変更され得るため、最終判断の前には必ず公式サイトをご確認ください。

ちちぷい・MyFansユーザーが直面する2つの壁

ちちぷい(chichi-pui)はAIイラストやAIグラビア画像の投稿が中心のサービスで、2026年6月時点の公開情報では動画配信に対応していません。静止画の発表の場としては有力ですが、AI動画を本格的に販売したいクリエイターは、動画に対応した別のプラットフォームを併用または移行する必要があります。

一方、ファンクラブ運営の場として利用されてきたMyFansは、2025年1月頃の規約改定でAI生成コンテンツの投稿を認めない方針に変更したと報告されています(2026年6月時点。公式サポートページにAI技術を利用したコンテンツ投稿に関する案内が掲載されています)。手数料17.5%(還元率82.5%相当)という条件は公表されているものの、AI作品を主軸とするクリエイターにとっては利用が難しい状況です。

つまり「画像は出せるが動画は出せない」「ファンクラブ運営はできるがAI作品は出せない」という、性質の異なる制約にそれぞれ直面していることになります。どちらも各分野で支持されているサービスであり、本記事は優劣を論じるものではなく、AI動画クリエイターの目的に合う選択肢を整理することが目的です。

背景:国内大手プラットフォームのAI方針転換

移行先を選ぶ前に、業界全体の流れを押さえておきましょう。2024〜2026年にかけて、FANZA同人・DLsite・Fantia・BOOTH・FANBOX・pixivといった国内大手では、AI生成作品の隔離・点数制限・受付禁止など、対応の強化が相次いで報告されています(対応内容は社により異なります)。MyFansのAI不可も、こうした流れの中に位置づけられます。

具体的には、FANZAはAI生成作品を新着・ランキング・検索から非表示にする「隔離」運用を行っていると報告されています。DLsiteでもAI作品が隔離された際に売上が1/10程度になったというクリエイターの報告があり、「販売自体はできても露出が絶たれる」ことの影響の大きさがうかがえます。FANBOXはAI生成コンテンツの投稿を禁止していると公表しています(2026年6月時点)。

この状況を踏まえると、AI作品を扱うクリエイターにとって「AIが禁止されていないか」ではなく「AIを明示的に受け入れているか」が、プラットフォーム選びの最重要条件になりつつあると言えます。

移行先候補の比較(2026年6月時点の公開情報)

移行先として名前が挙がりやすいサービスを、各社の公式ヘルプ・告知などの公開情報ベースで整理します。還元率や出金条件は改定される可能性があるため、あくまで2026年6月時点の目安としてご覧ください。

海外発のサービスとして紹介されることが多いFanvueは、公式ヘルプでAI生成コンテンツの投稿を許可すると明記しています。条件として、AIで生成した旨の明確な開示(プロフィール・キャプション・ウォーターマーク等)が必須で、本人以外の実在人物を描写することは禁止されています。同じく海外発として紹介されることが多いFanslyは、2025年6月にフォトリアル(実写調)のAI生成コンテンツを禁止したと報告されており、実写調のAIグラビア・AI動画を扱うクリエイターには実質的に選択肢となりません。非フォトリアル作品の扱いも流動的との情報があるため、検討する場合は最新の規約確認が必須です。

還元率90%と公表されているFantiaは、2023年5月にAI生成作品の取扱いを一時停止し、2026年1月に投稿タイトルやサムネイルなど一部項目に限ってAI利用を解禁したと公表しています。ただし販売コンテンツ本体へのAI利用は引き続き禁止とされており、AI作品の販売先としては現状候補になりません。同じく還元率90%と公表されるOFUSEは、公開情報ではファンレターやメンバーシップを中心とする支援サービスで、AI動画の単品販売(PPV)とは用途が異なるため本比較の表からは除いています。

utopia-jpは生成AI作品専用のファンクラブ型プラットフォームで、AI生成コンテンツの投稿・販売を前提に設計されています。画像・動画の投稿、単品販売(PPV)、月額サブスクリプションに対応し、還元率はランク制で80〜85%(プラットフォーム手数料15〜20%:ブロンズ20%・シルバー18%・ゴールド16%・プラチナ15%)です。登録直後はブロンズ(還元率80%)から始まり、最低出金額3,000円・出金手数料330円で日本円のまま出金できます。

移行先候補の比較(2026年6月時点・公開情報ベース。最新条件は各公式サイトで要確認)
サービスAI生成作品の扱い(公開情報)動画対応販売形態成人向け還元率(公開情報)出金条件(公開情報)
utopia-jpAI作品歓迎(規約・法令違反を除く)対応(画像・動画)PPV・月額サブスク取扱いあり(eKYC等の本人確認体制)還元率80〜85%(手数料15〜20%・ランク制)最低出金額3,000円・出金手数料330円
Fanvue許可(AIである旨の開示必須・本人以外の実在人物の描写は禁止)と公式ヘルプに明記対応と公表月額サブスク・単品販売等と公表取扱いありと公表還元率80%最低20米ドル〜(地域・出金方法により異なる)と公表
FanslyフォトリアルAIは禁止と報告(2025年6月〜)。非フォトリアルの扱いも流動的との情報あり対応と公表月額サブスク・単品販売等と公表取扱いありと公表還元率80%未確認(公式サイトで要確認)
Fantia販売コンテンツ本体へのAI利用は禁止(2026年1月の部分解禁はタイトル・サムネイル等のみ)と公表—(AI作品の販売自体が不可)月額プラン中心のファンクラブ型と紹介される取扱いありと紹介される還元率90%未確認(公式サイトで要確認)
MyFans(参考)AI生成コンテンツの投稿不可(2025年1月頃の規約改定と報告)—(AI作品の投稿自体が不可)月額・単品と紹介される取扱いありと紹介される還元率82.5%相当(手数料17.5%)未確認(公式サイトで要確認)

utopia-jpの最新条件をクリエイター募集ページで確認する →

目的別の選び方:動画販売・ファンクラブ・成人向け

ちちぷいからの移行の代表的な動機の1つは「AI動画を売りたい」でしょう。この場合、AI生成作品を明示的に受け入れており、かつ動画の単品販売(PPV)に対応していることが必須条件になります。2026年6月時点の公開情報でこの両方を満たすと確認できるのは、生成AI専用で画像・動画のPPVと月額サブスクを組み合わせられるutopia-jpと、開示を条件にAIを公式に許可し動画にも対応すると公表しているFanvueです。Fanslyも動画対応と公表されていますが、フォトリアルAIの禁止が報告されているため実写調の作品では候補になりません。

MyFansからの移行で重視されるのは「月額制ファンクラブの運営を続けられるか」です。AI作品を受け入れたうえで月額サブスクリプションに対応していると確認できるのは、こちらもutopia-jpとFanvueが軸になります(Fanslyは前述のAI制限に注意)。Fantiaは月額ファンクラブ型として知られますが、販売コンテンツ本体へのAI利用が認められていないためAI作品では対象外です。プラン価格の設計自由度や、既存ファンが支払いやすい決済手段に対応しているかは各社で異なるため、公式サイトでの確認をおすすめします。

成人向けコンテンツを扱う場合は、取扱可否に加えてコンプライアンス体制の確認が欠かせません。近年はVisa/Mastercardによる成人向け決済の厳格化が進んでおり、本人確認・年齢確認の体制が整っているかがプラットフォームの持続性に直結します。utopia-jpは成人向けコンテンツの取扱いに対応し、この厳格化に対応するeKYC(本人確認)等の体制を整備しています。FanvueやFanslyでも本人確認手続きが求められると公表されており、海外発のサービスでは手続きが英語中心になり得る点も考慮しましょう。

なお「ちちぷいの代わり」には、販売ではなく無料で発表できる場を探す意図も含まれます。無料公開が目的であれば、X(旧Twitter)などのSNSでサンプルやショート版を発表し、本編の販売はutopia-jpやFanvueなど対応プラットフォームで行う、画像の発表は引き続きちちぷいを使う、といった併用が現実的です。SNSごとに成人向けコンテンツの可否やゾーニングのルールが異なる点には注意してください。

移行前のチェックリストと移行手順

プラットフォーム移行は告知やコンテンツの再整理に手間がかかるため、移行後に「想定と違った」とならないよう、事前確認が重要です。最低限、以下のポイントを押さえておきましょう。

実務の流れとしては、(1)移行先でアカウント開設と本人確認を済ませる、(2)旧プラットフォームと並行運用しながら新しい投稿先を案内する、(3)プロフィールや固定投稿に移行先リンクを掲載して既存ファンを誘導する、(4)旧アカウントの未出金残高を出金し、限定コンテンツの扱いを整理してからクローズする、という順番が安全です。コンテンツを再アップする際は、移行先の規約(AIである旨の開示義務や成人向けのタグ付けルール等)に合わせた調整も忘れずに行いましょう。

また、移行先を1つに絞る必要はありません。「画像の発表はちちぷい、動画の販売とファンクラブ運営は別のプラットフォーム」というように、発表の場と販売の場を使い分ける運用も現実的な選択肢です。

  • 利用規約にAI生成作品の扱いが明記されているか(「禁止されていない」ではなく「受け入れている」か。AIである旨の開示義務の有無も確認)
  • 還元率だけでなく、最低出金額・出金手数料・出金通貨(円か外貨か)を含めた実際の手取りで比較したか
  • 成人向け作品を扱う場合、取扱可否と本人確認(eKYC等)の手続きを確認したか
  • 既存ファンへの告知導線(プロフィールのリンク、SNSでの案内、並行運用の期間設計)を移行前に準備したか
  • 旧プラットフォームの未出金残高の出金と、販売済み限定コンテンツの扱いを確認してからクローズする計画になっているか
  • 発表用と販売用など、複数プラットフォームの併用も含めて運用を設計したか

まとめ:制約を「運用見直し」のきっかけに

ちちぷいの動画非対応、MyFansのAI不可という制約は、それぞれ「発表の場」と「販売の場」の使い分けを見直すきっかけと捉えられます。業界全体でAI作品の扱いが流動的な今こそ、AIを明示的に受け入れているかどうかを軸にプラットフォームを選ぶことが、長期的な活動の安定につながります。

AI動画の販売・月額ファンクラブ・成人向け対応をまとめて満たし得る選択肢は、2026年6月時点の公開情報では、生成AI専用のutopia-jpと、開示を条件にAIを公式に許可しているFanvueの2つが軸になります。日本語環境で日本円のまま出金したい場合はutopia-jp(最低出金額3,000円・出金手数料330円)、海外発のサービスとして紹介されることが多いFanvue(出金は最低20米ドル〜と公表)は外貨での受け取りを許容できる場合の候補、と整理できます。実写調以外のAI作品であればFanslyも検討余地がありますが、AIポリシーが流動的との情報があるため最新規約の確認が前提です。

いずれのサービスも規約や料率は変更され得ます。本記事の情報は2026年6月時点のものですので、移行を決める前に必ず各社の公式サイト・利用規約で最新の条件をご確認ください。

よくある質問

Q. ちちぷいでAI動画は投稿できますか?
A. 2026年6月時点の公開情報では、ちちぷい(chichi-pui)はAIイラスト・AIグラビアなど画像投稿が中心で、動画配信には対応していません。AI動画は、無料での発表ならSNS、販売なら動画対応かつAI生成作品を受け入れているプラットフォーム(utopia-jpやFanvue等)との併用・移行を検討するとよいでしょう。最新の対応状況は公式サイトでご確認ください。
Q. MyFansでAI生成作品は販売できますか?
A. 2026年6月時点の公開情報では、MyFansは2025年1月頃の規約改定でAI生成コンテンツの投稿を認めない方針に変更したと報告されています(公式サポートページに案内が掲載されています)。AI作品を主軸とするクリエイターは、AI生成作品の受け入れを明示しているプラットフォームへの移行が現実的です。規約は変更され得るため、最終判断の前に必ず公式の利用規約・ガイドラインをご確認ください。
Q. AI動画を販売できる移行先にはどんな選択肢がありますか?
A. 2026年6月時点の公開情報では、生成AI専用のutopia-jp(画像・動画のPPV・月額サブスクに対応、還元率80〜85%、最低出金額3,000円・出金手数料330円)と、公式ヘルプでAI生成コンテンツを許可しているFanvue(AIである旨の開示が必須、還元率80%・出金は最低20米ドル〜と公表)が代表的な候補です。Fanslyは還元率80%と公表されていますが、フォトリアルAIの禁止が報告されているため実写調の作品には不向きです。最新条件は各公式サイトでご確認ください。
Q. 移行先を選ぶときに最初に確認すべきことは何ですか?
A. 利用規約でAI生成作品の扱いが明記されているかどうかが最重要です。「禁止されていない」だけでは、後の方針転換で隔離・制限される可能性があります。あわせて、AIである旨の開示義務の有無、還元率だけでなく最低出金額・出金手数料・出金通貨を含めた手取り、成人向け作品を扱う場合は取扱可否と本人確認体制も確認しましょう。